ことばのらくがき帳

一言日記置き場

2023/5/21 祖母が他界した

・ 昨夜の就寝は24:10、起床は6:30頃、二度寝して再起床が8:03。
  ・二度寝がこの世のものとも思えないほど心地よい。脳に快楽物質が充満して何もかもがどうでもよくなってくる。黄金の時間だ。
   ・ニー株シェアハウスにいたころよく味わっていた感覚だ。ということはあの頃から精神状態はあまり変化していないのか。
  ・ただし本当に心地よい以上の意味はなくて、二度寝でたっぷり寝たからといってその後の頭の状態がスッキリしているわけではない。
  

・ストレッチをしてから寝たおかげか、朝から肩が軽い。しないのとでは段違いだ。

 

・祖母が不帰の客となった。文フリの帰りすがらに連絡を受けたとき、意外にも動揺はしなかった。
・ここ数ヶ月、見舞うたびに祖母の容態は悪くなった。1週間前はほとんどなにも受け付けなかった。水も、食事も。その時点で鬼籍に入るのも時間の問題だと悟った。だから取り乱さずにすんだのだろう。母も叔父も同様で、家族がみな冷静だったことにかえって驚いたくらいだった。
・祖母宅に行くとすでに医師によって死亡診断書がしたためられ、葬儀会社によって通夜までのあいだ故人を偲ぶための簡易的な葬壇が設えられていた。線香を香炉に立て、お鈴を鳴らし、末期の水で遺体の唇を湿らす。
・顔にかけられた白布をそっとよけると、死者特有の黄疸をたたえた仏顔が現れた。死んだというよりも眠っているようにみえる。しかし頬を触ると冷たい。覚えている。20年以上前に祖父が亡くなったときと同じだ。当時小学生だった自分にも否応なく家族の死を伝えた、あのひやっこさ。
・終末期の2ヶ月間を祖母は自宅で横になって過ごした。90歳を超えていたからほとんど老衰で逝去したようなものだが、腎アミロイドーシスという国の指定難病にかかり、回復の余地はなく、徐々に衰弱していった。
・見舞ったときは平素よりも気弱で、長く生きすぎたなどと口にしていた。人間の衰えを嫌でも感じさせられた。オムツを我が子(僕の母)に替えてもらうときはなんともいえない間があった。末期の体では排泄がうまくできず表情が苦悶に歪んだ。はらわたを絞られる思いがした。
・寝たきりで過ごすあいだ、祖母は何を思っていたのだろう。せめて安らかに逝けたのだと信じたい。